県は8日、一般会計で総額約317億円の9月補正予算案をまとめた。11日開会の県議会9月定例会に提出する。川勝平太知事の就任後初の予算案で、300億円を超える9月補正予算案は99年以来10年ぶり。川勝知事は地震、雇用、観光、空港−−を4本柱に編成したと強調。緊急雇用対策に約133億円、先月11日の地震による災害復旧費などに計約41億円を充てた。また、「川勝色」を打ち出した新規15事業(計約3億5000万円)も盛り込んだ。

 川勝知事は同日、記者会見し「国の補助金は使い切るよう指示した」と強調。今年度当初予算で見込んだ歳入が景気悪化で年間450億円不足すると説明し、このうち減収が確定した約330億円を国の特別地方債の減収補てん債で埋める方針も明らかにした。

 緊急雇用対策では、民間の提案方式による雇用創出事業(新規雇用2800人分)に25億円を計上。中小企業向けの貸付制度の融資枠(現行2300億円)を100億円拡大した。地震関連では、先月11日の地震の復旧費に9億3200万円、県立学校の耐震化などに9億8800万円を盛り込んだ。

 川勝知事は会見で、観光を柱の一つに掲げた理由について「『リニア新幹線』が25年には通る。今から誘客に取り組む必要がある」と語った。また、「今回の地震で、伊豆半島を中心に宿泊客のキャンセルが相次いだ」とも指摘。伊豆スカイラインの通行料金の一律200円化事業に9900万円を充てるなど、伊豆半島の観光支援事業にてこ入れする意義を強調した。

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