日銀神戸支店が5日まとめた兵庫県内の金融経済概況は「景気は厳しい状況にある」としつつ、「持ち直しに転じつつある」とし、前回(10月)の「下げ止まっている」から上方修正した。鉄鋼などを中心に生産が持ち直し、公共投資も増えているため。判断を引き上げるのは3カ月ぶり。
個人消費は、9月のスーパー売上高が10カ月連続で下落し、百貨店売上高、新車登録台数も前年を下回るなど、全体で「弱い動き」の判断を踏襲。設備、住宅投資も減少しているほか、神戸港の輸出入、雇用・所得動向も判断を据え置いた。
一方、生産・出荷動向は、アジア向けの輸出が増えている鉄鋼や、鉄道、家電関連製品など向けの電気機械・電子部品で持ち直しが鮮明に。公共投資も9月の公共工事請負金額が2カ月連続で前年実績を上回り、「増加に転じつつある」から「増加している」に判断を引き上げた。